
日本精神障害者リハビリテーション学会は、精神障害を持つ方々のリハビリテーションや生活支援に取り組む多職種協働の学会です。国が入院医療中心から地域生活支援中心への軸の転換を打ち出している中で、精神障害を持つ人たちの退院促進、地域生活の質の向上と社会参加の推進を責務とする本学会の役割はますます大きくなっています。近年、社会参加や生活の質(QOL)の改善を目指す精神科リハビリテーションは、入院医療から外来医療、そして地域の生活や職場も含め、医療と生活支援を統合したチーム医療を行う上で、非定型抗精神病薬、SSRI、SNRIなどの新しい薬物治療と共に欠かすことのできないものとなっています。更に、児童の発達障害、うつ病の回復期から職場復帰、統合失調症の急性期、回復期或いは社会復帰、そして認知症への対応など、多様な精神疾患の病態に応じたリハビリテーションの確立や普及が求められています。第17回福島大会では、上記の視点から大会テーマを「広げようリハビリテーション、考えよう地域の統合!」としました。全ての年代の精神疾患に必要な地域支援とリハビリテーションについて考え、精神障害者が地域の中で自然に生活ができ、かつ医療や福祉がその地域と一体となるという意味での地域統合という視点から、精神科リハビリテーションを改めて議論したいと考えました。また、この学会が東北で初めて開催されることからも、福島大会は特に県内や東北地区の多職種の医療福祉従事者、当事者、そして家族の方々にも多数ご参加頂きたく、お互いの交流も深めて頂きたいと考えています。本学会は、精神科医療福祉の専門職種にとって、最新の専門知識と、より実践的な治療技法の習得に役立つことは勿論ですが、当事者やご家族との直截な交流と意見交換を通して、特に精神科医療福祉から見た地域統合について共に考えたいと思います。会場としては、郡山駅と私共のあさかホスピタルの間の阿武隈川沿いに位置する日本大学工学部の70号館という素敵な建物をお借りしました。日大工学部はLOHASな学校として医療福祉を含めた様々な産学協働事業を展開しています。この第17回大会が、日大工学部を含め、郡山市や福島県における新たな地域協働の起点となることを併せて期待しています。例年に習い、会長講演、特別講演、教育講演、シンポジウム、ワークショップなどを予定しております。また、サテライト企画として、21日(土曜日)に当事者とご家族を中心とするサテライトシンポジウムを開催する予定です。また、22日・23日には会員の情報収集と資質向上のために共催セミナーの開催も企画しております。具体的な内容が決定次第このウェブサイトを更新していきます。どうかたくさんの皆様に積極的に参加頂き、多くの発表やワークショップでも活発な議論を頂き、参加するすべての人にとって、この学会が有意義なものになるように、是非ご協力をお願いします。